私の作品の銀塩モノクロームプリントは、バライタ印画紙・マルチグレードタイプの ADOX ILFORD ROLLEI の各製品で制作しています。いわゆるゼラチンシルバープリントです。 現像液は汎用品の他にオリジナル調合液も使用しています。これらの組み合わせで、現在少なくとも6種類のプリントヴァリエーションが存在します。
銀塩モノクロプリントでは作業毎にどうしても大なり小なりの『差異』が生じ、同じ物は作れません。私の作品ではむしろ積極的に『差異』を作り出し、多様性と高品質を追求しようと考えています。それは、最高の完成度を追求するために必要なプロセスだと思うからです。
音楽では同じ曲を同じ指揮者が異なるオーケストラを使って演奏した録音が存在していますが、そのような多様性の構築が音楽文化の『厚み』と『深み』を創り出していると思います。 私感でありますが、各種個性的な印画紙と現像液の組み合わせで生じる画像変化は魅力的で興味深いと感じます。それは、演奏家が曲想に合わせて使用する楽器を使い分け、より深く音楽を表現しようとする樣に似ています。『多様性』が より『深い表現』を支えるということです。
そして、私の作品においては、その『多様性』によって制作枚数を増加させることで廉価にて提供できる可能性を広げ、銀塩画像を見る機会の少なくなった若い世代にも関心を持っていただきたいと考えています。
私のプリントのヴァリエーション表記例は
・ADOX印画紙にオリジナル現像液-1を使用では 2017-1st a-s1 1/10
・ILFORD印画紙に汎用現像液-2使用では 2017-1st i-n2 5/20
このようにプリント年・エディションナンバー・使用材料を示す記号をサインと共にプリントにエンボスで記入する予定です。
ご要望次第ですが エディション2nd ・3rd と追加制作も考えています。上記以外にも使用したい製品が有り、印画紙・薬品共に仕様と性能は変化向上していますし -特に欧製品- , 私の機材の変更やプリントアプローチ方法と自作現像液の改良によりまた違ったニュアンスとクオリティーを持つプリントを制作する機会を得るためです。 もっとも、アナログ手作業によるシステムですので、そう大量には増やせませんが。
8x10 サイズプリントをクリーム色のオーバーマットにマウントしたものを標準仕様とし、黒の八つ切り額縁に合わせる前提でデザインしております。このブログのデザインは額装イメージを基にしています。額装参考例の画像は後ほどアップいたします。 未定ですが キャビネサイズの廉価コンパクト版も準備しています。
